3Dプリンタルアーのローカルフィッシングへの応用例【ストライパーフィッシング】

3Dプリンター
 
初めまして!私【y485】と申します。

今回は、私のホーム『宮城アングラーズヴィレッジのストライバー』というローカルな釣りにおける3Dプリンタのルアーへの活用例を述べたいと思います。 私は釣り好きな父親の影響から、小学生の頃からバスフィッシング・エリアトラウトをメインとする釣りにはまり、気が付けば20年以上ゆるーく釣りを続けている会社員です。

ここ数年は群馬県前橋市にある宮城アングラーズヴィレッジという釣り堀をホームとしていて、 『3Dさん』のニックネームで呼ばれています。 もともと『3Dプリンターでルアー作れるんだよー』的なことを広める狙いで名乗りだしたのが始まりです。 今後『宮城の3Dさん』名義でいくつか記事を書きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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ストライパーとは

まず、前提として『宮城アングラーズヴィレッジのストライパー』とはどういう魚なのかということを説明いたします。 ストライパーとはモロネ科の・・みたいな一般論は置いておいて・・私の主観では エリアトラウトのように頻繁に放流があるわけでもなく、ほぼ残存魚狙いとなるうえに、 ブラックバスほど好奇心が強い魚でもないため、騙せるルアーが非常に限られる魚です。 魚は沢山いるのですが、警戒心が強く、頭もいいし、目も良いため、 捕食スイッチの入る時間帯や場所、レンジ、ルアーアクションやカラーなどがシビアで、 ハマると連発する・・・こともある。 そう、『気難しく、普通に釣れない日もある魚』です。 お金払って釣りさせてもらって、普通に釣れない日もあるんです。 だから面白い魚なんです

バイトは手元に『ドンッ!!』とくる場合が多く、直後に突っ走ります。 ちなみにバスプロのキムケンさんは『淡水ハマチ』と表現してます。

 

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ストライパーを釣るためのルアーとは

 

ストライパーを釣るには、魚が何を食べているのかを知る必要があります。
ウグイ
左からウグイ、イナッコ(ボラの稚魚)、金魚

この3種がメインのベイトフィッシュとなり、池に餌として放流されています。

これらの魚はシルエットはもちろん泳く層も泳ぎ方も違いますので、それぞれに特化したルアーが必要となってきます。

市販のバスルアーを吊るしのまま使うことは少ないです。

実績のあるルアーはウエイトを貼ったり、フックを特殊なものにしたり、ルアーに穴をあけて内部ウエイトすらも抜いてしまうなど、様々なチューニングを行い、ストライパー向けのルアーとなります。

しかしそれにも限界があります。 リップやラインアイだってライター炙りで調整するにも限界があります。

その限界を感じた時に、私は3Dプリンタでルアーを作ります

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3Dプリンタを使う利点

何故3Dプリンターなのか? ここで私の考えるバルサ手削りと比較した3Dプリンタでのルアー作製の利点を挙げると、

  1. 複雑形状が比較的簡単にできる(ジョイント構造や回転防止鰭など)
  2. 作製時間が短くて済む(形状作製は機械が行う、防水処理が少なくて済むなど)
  3. コンマ数mmでの微調整が可能となる
  4. 浮力の個体差が少ない

などです。 もちろんバルサにも利点は沢山ありますので適材適所です。

しかし、次に紹介するようなジョイントルアー短期間で調整するには 3Dプリンターでの調整が適していると考えます。  

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金魚パターンルアー

 

金魚を捕食しているときに使用する『スローシンキング3連ジョイントプラグ』です。

金魚は「全力疾走後に急停止する」という泳ぎをします。 スリムな形状の魚に比べてトップスピードを維持できず、止まってしまうのです。

この動きを演出しようとすると 高速リトリーブ→ステイ→高速リトリーブ→ステイ・・ の繰り返しなので、

ルアーに求められる要件は

  • 高速リトリーブ時に回ったり、浮き上がりにくいこと
  • リトリーブ後のステイで惰性によるスライドが大きくならないこと

3連ジョイントとテール部のティンセルにより、高速リトリーブ時の安定性を確保しました。 ティンセルはステイ時のスライドを抑えるためのブレーキの役割も果たしています。

「いわゆるギル系ジョイントルアーで代用できるじゃないか」とのご意見もあるかと思います。この70mm程度のサイズのギル系ジョイントだと水押しが弱く、このサイズ感で強いものを求めようとすると、なかなか選択肢が少ないことがあり、自作するに至りました。

10日ほどで20パターンくらい試したころのサンプルです

試作初期の段階ではウエイトを中心に寄せていたのですが、動きに金魚特有の重量感が出なかったため、ウエイトを前後に分散させています。さらに水押しを強くするため、ギル系ジョイントルアーと比較して幅を持たせたボディ形状となっています。

バルサで作製するとスローシンキングタイプのルアーなので、個体差によるばらつきが大きくなってしまいます。 また、プリンターならコンマ数mm単位でのジョイント部のクリアランス調整が可能なので、 S字軌道の幅やピッチも調整しやすい利点があります。

釣果は・・

ブレイク付近を回遊していて、金魚を捕食しているときはかなりの効果があります。

当たり前ですが、このルアーさえあれば必ず釣果につながるというものではありません。ルアーを引くコースやタイミング、ちょっとした小技なども釣果を得るには大変重要な要因です。

ローカルパターンにこそ3Dプリンタルアーを!!

  どんな釣りにも必ず強力なローカルパターンが存在します。 あなたが通っているフィールド・魚種にもあるはずです。そんなニッチな釣りのためにメーカーがルアーを作るでしょうか?例外はありますが、ほとんどの場合その答えは『No!』です。 3Dプリンターは量産にこそ向かないものの、比較的高い精度・再現性にて短期間でルアーを調整することが可能です。 これってローカルパターンに対応するルアーを作ることに最適だと思いませんか? 最後に私のローカルフィッシングの動画を紹介させていただき、この記事の締めとしたいと思います。 最後までお読みいただき誠にありがとうございました。  

この記事を書いた人
宮城の3Dさん

エリアトラウトやブラックバス・ストライパーのルアーフィッシングをメインとする釣り人です。群馬県の宮城アングラーズヴィレッジという釣り堀に出没します。

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