【奥義公開】ストライパーのスモラバパターンを解説

コラム

こんにちは!宮城の3Dさんです。

今回の記事では、宮城アングラーズヴィレッジの名物魚『ストライパー』を釣るためのパターン、通称『スモラバパターン』を自分なりに解説したいと思います。

【奥義公開】なんて大げさなタイトルをつけておりますが、そういっても過言ではない釣りかたです。

この釣りは『ストライパーを狙って釣る』ことができる釣りです。それも何もないドピーカン(死語?)の日中に。

しかも、ただ狙って釣れるだけでなく、チェイスからバイトまでが目視できるところがとても面白い釣りです。

最近釣り場で聞かれることが増えたのと、自身の考えの整理のため記事にすることにしました。

スポンサーリンク

History…この釣りは…

この釣りは…

昔、アングラーズヴィレッジスタッフの養田さんが、入荷したとある『スモラバ』を売るためにこの釣りを始めたことが最初と聞いております。

2019年夏のある日、日中で6尾のストライパーをこのパターンで釣ったかたが現れました。

釣り場の状況にもよりますが、当時の私は『日中で6尾ってスゲー!!』って思いました。

この時は初夏のストライパー釣りを苦手としていたため、養田さんにスモラバでの釣り方を教えてもらったのが始まりです。

この年はこのパターンで納得のいく釣果が得られませんでした。

しかし翌年2020年の夏、いくつかの『コツ』をつかむようになり、調子のよい日で10尾以上のストライパーを釣ることができるようになりました。

そして2021年、いくつかの『コツ』が増えこのパターンが通用する時期になると、ほぼほぼ確実にストライパーを釣り上げることができるようになりました。すると、釣り方を聞かれることが増えるようになりました。

そのため、『私なりのこの釣りの考え方』記事にまとめようと思い立ったわけです。

スポンサーリンク

どういう釣りなのか

基本的に釣れる魚は残存のストライパーになります。

放流後暫く経過して池の環境に馴染み、群れを作り、かけあがり付近で餌となる小魚を探し始めるタイミングで効果的な釣りです。

スモラバはこの小魚をイミテートさせるため、泳がせて使います。

バスを狙うように『細かくシェイク』したりはしません。

もともと目の良い魚で、ルアーを飽きるほど見ている管理釣り場の残存魚ですので簡単に見切られて終わりです。

ではどう泳がせるのか…

ボトム付近を高速で逃げるように泳がせます

ストライパーにとってかけあがりのボトムは、捕食のために小魚を追い込みやすい場所です。

小魚も「ここは危険だ!」とわかっているので必死に逃げようとします。

そんなところで『細かくシェイク』して小躍りする小魚なんていませんよね?

ちなみにこの演出はスモラバでなくてもできるので、プラグなど他のルアーでも応用できます。

しかし、スモラバならではの利点として、直進後ラバーの抵抗で止まる動きが出る(魚が胸鰭や背鰭でブレーキをかけるように)・藻などの引っ掛かりが少ない(ガード付き)などがあげられます。欠点としては反転しない追尾バイトの場合、フッキング率が低い(ガード付き)などでしょうか。

スポンサーリンク

どんな道具を選択するのか

スモラバは1.8g~3.5gと一般的なものより重め。トレースコースの地形と藻の量で使い分けています。ラバーは『少なめ・長め』を私は好んで使っています。色は魚を模している色が無難ではありますが、視認性のある色を選んだほうがルアーと魚との距離感を把握しやすいです。トレーラーワームは揚力が働きやすくなるのでつけません。

軽量ルアーで細糸を使用するため、スピニングタックル(ハイギヤ)をメインで使っています。

ラインは動きのキレを出すためにのPEラインとフロロのリーダーシステムを使っています。細いほうが手返しの点で有利ですが、ラインブレイクのリスクが上がるためPE0.8号、8lbフロロリーダーを下限としています。8lbでも走られて竹杭などに巻かれると簡単に切れるので細心の注意を払っています(かと言ってドラグを締めすぎると、足元での反転バイトで呆気なく切られることがあります。反転バイトはロッドの弾力とドラグで凌いで、1stダッシュ中にドラグを締めて対応しています)。

ロッドは短いほうが疲労も少なく、小技も効きます。それに対し長めのロッドは次項で説明する『ロッドティップを水中に突っ込んでのラインメンディング』がやり易く、ファイト中のコントロールも効きやすいです。私はこれらバランスを考慮して6.10のMLを使っています。

とまあ…これらは参考で、重要なのはボトムから浮き上がらせずに、キレのあるアクションを出せればいいのです。

ただ、~5lbクラスまでの一般的なバス用ライトタックルではラインブレイクのリスクが跳ね上がるため、やらないほうがいいと思っています。

スポンサーリンク

一連の動作

手前のかけあがりを狙うため、キャストはほとんどの場合ピッチングで事足ります。

余分な糸ふけを出さないようにルアー着水させ、糸を張り底まで沈めます。

この時にロッドティップを水中に入れてしまい、リールを巻いて糸自体を沈めます(上述のロッドティップを水中に突っ込んでのラインメンディング)。

このラインメンディングをしっかり行わないとリトリーブ中にボトムから浮上してきてしまい、釣れません。特に軽いウエイトのスモラバや、太糸の場合は入念に行います。このメンディングが個人的には最重要だと思っています。

この状態から『細かく・早くロッドティップをあおりながらリールを巻く』アクションを繰り返します。

あおるタイミングは連続した動きが良かったり、抑揚をつけた動きが良かったりとその時の状況で変えていきます。

↓連続した動き(3秒目からスロー再生)

↓抑揚をつけた動き


水中にティップを入れたままアクションさせるのは、浮上を極力抑えるためです。

ルアーが軽く・急斜面をトレースする場合はティップの突っ込み量は増えます。逆にルアーが重たく・なだらかな斜面であれば、突っ込み量は減ります。ティップの突っ込み量が増えれば、水の抵抗が増えるのでアクションのキレは減ります(あと疲れます)。この辺りはポイントの地形や藻などの量も関係してくるので、その場で調整していきます。

ポイントは時期・時間帯によって異なるので一概にこうとは言えません。

ストライパーのチェイスがあって、もう一歩のところで見切られる場合は…色々試行錯誤してみてください(笑)

最後に…

この釣りを覚える為には、たかだか数10投・数100投であきらめないで『やり続けること』がとても大切なことだと思います。

私も「50投で1度のチェイスがあればOKくらいの気持ちで・・」と教えられ、今もその気持ちでやっています。何故ならストライパーはラージマウスバスと比較して回遊性が強い魚であり、群れがまわってきていない場合が有るからです。上記の『ポイントは時期・時間帯によって異なる』のはこのためです。

公開することにより、この釣りをする人が増え「もっとこうしたほうがいい!」という進歩が起こることを期待しています。

この記事を書いた人
宮城の3Dさん

エリアトラウトやブラックバス・ストライパーのルアーフィッシングをメインとする釣り人です。群馬県の宮城アングラーズヴィレッジという釣り堀に出没します。

宮城の3Dさんをフォローする

 

スポンサーリンク
コラム
スポンサーリンク
シェアする
宮城の3Dさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました