リールのカスタムとして最も簡単で一般的であるハンドルノブの交換。
ドレスアップや触り心地など理由は様々でしょう。
3Dプリンターでハンドルノブを作る事で得られる効果は、軽量化と自由な形状の2つ。
また、3Dプリンターの利点である「データを作ってしまえば何度でもプリント出来る」事が活かせます。
設計
スケッチ
先ずは市販のノブや、リールに取付けられている純正の物から取付け部の形状を実測してfusion360のスケッチを描きます。
プリントの際に多少太る事を考慮し、また取付けの際にはベアリング(カラー)を介してシャフトにネジで取り付ける事から、細い部分は元よりも少し短めに設計します。
スケッチは画像のように断面の片側のみ。
フォームの回転でボディを作成
スケッチが描けたら、画像のように[フォーム]→[回転]を選択し、スケッチからボディを作成します。
フォームで作る事で形状の調整が容易に出来ます。形状はお好みで。
プリント
PLAでプリントしました。
重さを計ってみたところ4.0g。なんとメーカー純正カスタムパーツの軽量素材の物よりも軽量になりました。
取付け
主にエギングで使用するリール用なので、ストレートシェイプにしました。
実際に使ってみた所、問題なく使えました。
「咄嗟にハンドルノブを握った際に変な向きにならない」というストレートシェイプの狙いはバッチリ。
材質が硬い為、大物を釣ると指が痛い。外側にTPUフィラメントを使ったり、レザーを巻く前提の形状にしたりの工夫をしても良さそうです。
ライトゲームやエリアトラウト用にスタンダードなI字シェイプ。
市販の物よりも薄く作ってみました。
こちらも、まったく問題なく快適に使えています。
ライトゲームやエリアトラウトで使うリールは1000~2000とリール本体が小さい為、市販のハンドルノブでは大きい印象があった為、薄く小さくする事で収まりが良い印象になりました。
どちらも、ハンドルノブキャップを作っていない為、ハードな使用には少し不安があります。
単品で販売されているハンドルノブキャップを購入し、取付けが出来るよう合わせて作るなり、ノブキャップも3Dプリントなりした方が安心ですね。
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